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「抗がん剤治療」 [乳がんつれづれ日誌]

約1年前に途中まで書いていたブログでしたが中々まとめられず今日に至る。
少し見にくいかもしれませんが参考になる方がおられましたらご覧ください。
※副作用の気持ち悪い手がブログ内にありますので無理な方はご覧にならないようにお願いします。

最後の抗がん剤治療をしてから1年4カ月位になりました。
この画像は昨年の10月の髪の毛です。
今はもう後ろの髪は肩まで位に伸びましたが前髪がさっぱり伸びません[あせあせ(飛び散る汗)]
でもそういう方もいらっしゃるようでそろそろ美容院に後ろ髪だけでもカットしに行こうかと思っています。こんな感じです。
待ちに待った外国の方のようなクルクル巻きヘアには若干ゆるいのですがチリチリにはならず巻いてて安心しました・・・。
抗がん剤治療の後には髪質が変わったり、割とクルクルした髪になる人も多いと聞いていました。
最初に伸びた髪一回限りらしいのですが私は長年外国人の方のゆるフワのナチュラル天然パーマに憧れていたので唯一楽しみにしていた副作用でした。
抗がん剤治療が終わると髪の毛生えてきますので大丈夫ですよ。
生え始めはむずむず痒かったです。
image0.jpeg


2021年7月の一回目の手術の時には予定のなかった抗がん剤治療。
その後の切除した病理結果から翌月に2度目の追加手術となり、抗がん剤治療・放射線治療・ホルモン治療とフルセットとなりました。

1回目と2回目の病理結果と治療予定は下記の通り。

【1回目病理結果(術前検査)】
左:浸潤性乳管がん(浸潤径14㎜)
右:5㎜しこり・明らかな悪性所見なし
ER 8/8点 
PgR 7/8点
※ホルモン治療が良く効くタイプ
HER2:0(陰性)
抗HER2療法効かない
ルミナールAタイプ
T1 N0 M0 StageⅠ(早期がん)
核グレード1(がんの顔つき)
Ki-67(がんの増殖能)1~10%低い
【治療予定】
左乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検
放射線治療
経過観察

【2回目病理結果(術後検査)】
浸潤性乳管がん(浸潤径18㎜)
リンパ管・血管侵襲あり
リンパ節や臓器転移しやすいタイプ
ER 8/8点 
PgR 7/8点
※ホルモン治療が良く効くタイプ
HER2:0(陰性)
抗HER2療法効かない
T4b N0 M0 StageⅢb
5年生存率90.5%・10年生存率84.8%
(10年前当院データ、生存率はもう少し上がっているとのこと)
核グレード2(がんの顔つき)
Ki-67(がんの増殖能)10~14%
【治療予定】
左乳房追加切除
抗がん剤治療(dose dense EC→PTX)
放射線治療
ホルモン治療
経過観察

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1回目の術後の結果を聞きに行った時点ではまさかステージが上がったことも抗がん剤治療があるものとも全く予期せずお話を聞いていたので生存率の話をされた時にそこで初めて病理結果が初見よりも良くなかったことを理解しました。
※この時の先生の説明が不安をあおるむような話し方だったので幾つも質問したけど解消されず・・・説明は順序立ててお話しして欲しいと感じた次第です。
結局、心配していた不安は2回目手術の後に解消されるのですけどね・・・。

殆どの方がそうだとは思いますが抗がん剤治療がどれくらいの辛さなのか?
想像出来ない状況での通院治療での抗がん剤治療が始まりました。
短期入院するのかと思っていたので外来通院で抗がん剤治療をすることにもビックリでした。
今は通院治療が主流の様です。
特別な病気と言う捉え方ではなく、仕事や家庭の事をしながら治療する病気と共存すると言うイメージでした。
医学は進歩しているんだと感じました。

医学界?ではまだ私は若いらしく、本来は3週間毎に抗がん剤治療をするところを2週間毎の治療を8コース出来ればしたいと主治医に言われました。
どの位の日数がしんどくなるのか尋ねたところ、10日位と言われて・・・2週間毎の投与でそれだと殆どシンドイのでは???とちょっと大丈夫なのかしら?と思いましたが取り合えず2週間ごとにして、無理そうなら相談する事に。

院内に通院治療センターと言う外来で抗がん剤治療を受ける治療室があり、リクライニングチェアが17台、ベッドも4台ありました。
血圧を測定して受付後、モニターに自分の番号が出たら治療室に向かい、呼ばれた順に点滴治療が始まります。
※治療する方が多いとモニターに待ち時間が表示されて、1時間とかそれ以上待つこともありました。
匂いの強くないモノなら飲食も出来ますし、テレビもあるのでテレビカードを購入して来ればテレビを見ながら点滴治療を受けることも出来ます。
トイレも治療室内にあります。
でも薬剤師さんや栄養士さんも来られて薬や食事のことなど説明に来られるし、看護師さんとも点滴を変える時にも声かけられるのでもっと寝れると思っていたけれど案外そうでもなかった印象。
通院治療に来られている方々も慣れたもので一見、ご病気なのかしら?と言った感じでした。

治療の日は、最初に採血をして、乳腺科を受診するのですが血液検査の結果が出るまで1時間位かかるので、待ち時間は受診まで長くかかることが多かったです。
体調が悪い時は、椅子やソファに横になったりしました。
乳腺科で血液検査の結果を見て、抗がん剤治療が出来るかどうかを判断してもらい、可能なら通院治療センターへ向かいます。
朝から夕方まで1日病院に居ることが殆どで定休日に予定を入れていたのでグッタリな休日でした。
たまに15時位に終わるとラッキー!な感じでした。

抗がん剤治療の初日に毎日の体調等を記入する「治療日誌」が渡されました。
体温・体重・食事量(朝・昼・夕)・消化器症状(食欲不振・味覚の変化・吐気嘔吐・口内炎・便秘・下痢)・手足のしびれ(生活への影響)・皮膚症(皮むけ等)・爪症状(変色・変形)・浮腫・など。

副作用を和らげる治療薬が処方されました。
・吐気を抑える、抗がん剤治療の副作用を抑える、吐気抑える+リラックスして休める、胃薬、発熱がある時に飲む薬、下剤、筋肉痛や関節痛の薬など一式が渡されました。

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【抗がん剤治療日程・前半】

【1コース目】9/17日
・イメンドカプセル(吐気止め)を点滴前に飲む。
抗がん剤投与前1錠。続けて翌日から2日服用。
・アロキシ注射(吐気止め)
・デキサート注射(吐気止め)
・エビルシン注射(抗がん剤)
・エンドキサン注射(抗がん剤)
・デカトロン錠(吐気止め)抗がん剤投与後3日間服用
【1コース目】9/19日
・ジーラスタ注射
※抗がん剤治療後24時間以内に注射
白血球減少を治療する注射
【1コース目】 9/22日
・乳腺科受診(吐気止め追加)

【2コース目】10/6日
・1回目と同じ内容投与
【2コース目】10/7日
・ジーラスタ注射

【3コース目】10/20日
・1回目と同じ内容投与
【3コース目】10/22日
・ジーラスタ注射

【4コース目】11/4日
・1回目と同じ内容投与
【4コース目】11/6日
・ジーラスタ注射

【1~4コース目までの副作用】
・脱毛(治療後2週間位から)
・吐気は治療中ずっと続く
絶えずムカムカしていて日常化していた為、辛いのかどうか途中から麻痺していました。
起き上がるのが辛い日も勿論あり、お店も休む日も数日ありましたがあまり休まず営業したように思います。
病院の栄養士さんから食べれるものを食べて下さいと言われていたのでお店での昼食はこの時期、梨とぶどうを持参して3回位に分けて食べていました。
寒くなってからはスープやシチューとプレーンなパンなどに変更。
家ではうどんを食べる事が多かった。
アイス(爽梨味)を食べるとムカムカが和らぎ買い占めに走った。
栄養士さんからは茶碗蒸しやアイス、うどんなど勧められた。
足りない栄養は栄養補助食品で補うように紹介されたがあまり飲まなかった。
(ゼリータイプや液体タイプなど)病院のコンビニに販売。
吐気止めの良い薬が出ていると聞いていたので想像していたより吐気に関しては乗り切れそうな感覚でした。

・とにかく喉が渇くので水筒に温かいお茶を入れて持ち歩く。
通勤途中の車の中でも既にかなりのお茶を飲みながら行く位、喉が渇いた。
車に乗ったらまずお茶を飲む位のペース。

・腰が痛くなった時もあったが痛み止めを飲んだら解消された。
・便秘になる事が多いと言われていたが最初は酷い下痢が続く。
・便秘になった時は処方された下剤を飲む。

・味覚障害
塩、醤油味のもの苦みを感じるようになった。
餡子など甘いものを食べるようになった。
おはぎ、最中など食べていた。

・肌の変色と乾燥
顔はあまり気にならなかったが手足の色がゾンビ色のような気持ち悪い変色ぶり。
手も足もカサカサになり、皮膚がどんどん剥けてきて指紋がなくなりました。
看護師さんからは保湿を一日に5回以上はするようにと言われましたがコロナ禍で手を元々洗う私が更に洗っていたので保湿してもすぐに洗うのくり返しでした。

・爪の変色
爪の根元から紫色に変色
この画像はかなり後なのですでに黄色っぽくなり爪が伸びて上の方になっています。
手の乾燥2021.12.5.jpg
爪2021.12.5.jpg

抗がん剤治療が終わると肌の乾燥変色も吐気も味覚障害もおさまります。
爪は生え変わるまで少し日にちが必要ですが元通りになりました。
ただ足の親指が初の巻き爪になり、皮膚科で治療しました。
ここで初めて爪が皮膚だと知りました(笑)

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【抗がん剤治療日程・後半】

【5コース目】11/17日
・ポララミン注射
・ガスター注射
・デキサート注射(吐気止め) 3つ合わせて30分
・パクリタキセル注射(抗がん剤)3時間
【5コース目】11/19日
・ジーラスタ注射
【5コース目】11/24日
乳腺科受診・検査

【6コース目】12/1日
呼吸が辛く、抗がん剤治療6回目一旦中止
CT、レントゲン、心電図、酸素飽和量に異常出ず
【6コース目】12/3日
CT検査 肺に異常出ず
呼吸は変わらず辛かったものの血液検査上では抗がん剤治療可能との事で6回目治療行う
・デキサート注射(吐気止め) 15分
・デカトロン錠(吐気止め)
・ドセタキセル注射(抗がん剤)1時間
※前回のパクリタキセル注射(抗がん剤)が合わなかったのでドセタキセル注射(抗がん剤)に変更。

パクリタキセル注射(抗がん剤)投与の際に化学療法の副作用としてのしびれ(末梢神経障害)予防のための
フローズングローブとソックス装着するように言われたのですが「この冷たさに耐えれる方おられるのでしょうか?」と言う位に激しく冷たくて凍傷になるんじゃないかな?と
耐えられず・・・看護師さんもかなり冷たくて我慢大会になるから無理なら外してくださいと言われたけど取り合えず手足の指先を当ててました。
でももっと強く着けるように言って頂きたかった。
手足の痺れは今も続いていて・・・完全には防げないのかもしれないけれどやれることはやっておきたかった。
なのでこれから治療をされる方は事前の説明がなかった場合はきちんと質問した方が良いかと思います。
フローズングローブ.jpg

下記にもフローズングローブとソックスなどのページなどもあるので検索してみて下さい。
ピアリング(女性のがんのコミュニティーサイト)
https://peer-ring.com/

国立がん研究センター
https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/nursing/power/010/090/index.html


【6コース目】12/10日
乳腺科受診
治療中で一番体調が辛かった日(自分で運転出来ずタクシーで行く)
そんな日に受診待ち時間3時間(泣)
しんどすぎて病院で泣いてしまった(恥ずかしい)
【6コース目】12/22日
肺のCT・レントゲン検査
結果は肺炎(今ですか?と言いたい位だった)
この日は自分で運転して来れたし、1カ月前の方がガッツリしんどかった・・・。

12/23日、間質性肺炎の為、緊急入院(12/23日~1/6日)

【7コース目 抗がん剤治療中止】
【8コース目 抗がん剤治療中止】


【5~6コース目までの副作用】
・吐気は4回目までの抗がん剤より軽くなると言われ軽くなったようにも感じたが完全に取れることはなかった。

・関節痛がとにかく酷く、足の強い痛みで夜眠れなくなる。
「にがる」とは正にこのことを言う感覚。
足を引っこ抜いて欲しい感じだった。
起き上がるのも立ち上がるのも歩き始め等も関節が痛く、カクカクした変な動きになっていた。
コケるのではないかといつも感じていて慎重に動いていた感じ。

・呼吸がとにかくとにかく辛かった。
少し歩いただけでも階段は特に息が上がってしまって、後半の抗がん剤治療は呼吸のしんどさが一番辛かった。
お店でしゃがむと息が上がるので「火ばさみ」を購入して、しゃがまなくても取れるようにする。

・手足のしびれ
洋服のボタンが留めれない。
ペットボトルや瓶の蓋が開けれない。
お菓子の袋が開けれない。
モノを手から落とす。

・肌の変色
顔はあまり気にならなかったが手足の色がゾンビ色のような気持ち悪い変色ぶりでした。
残り2回の抗がん剤治療が中止になり、日が経つにつれ手足の色が元に戻りはじめるのを実感すると共に薬が身体から抜けている怖さも同時に味わう。

・爪の変色、変形。
当初は紫だった爪が黄色っぽくなり、爪が浮いてきて最後は剥がれていきました。

※抗がん剤治療が始まる前に辛さが良く分からなかったのでキャンプ用のベッドを2階に用意しました。
前半戦の1~4コース目は吐気ムカムカがメインだったので殆ど横になることはなかったけれど、後半戦の5~6コース目の治療後はとにかく呼吸が辛かったのでかなり横になっていた。
今考えるともっとお店をお休みしても良かったとは思うけれど、家に居ても辛さは同じだし、お客様とお話しする方が気がまぎれる場合もあったし、イベントを入れていたのでマックス無理はしない状態で日々過ごしていたように思います。
そんな状態でお店に出ていたので不快に感じる方もいらっしゃったようでグーグルマップに否定的な書き込みを夜中通知が来て・・・凹むこともありました。
すみません。
ただ事実と異なることもいっぱい書かれているのは悲しい。


2022年年明け位の爪の変色と変形です。
爪2022.1.1-2.jpg

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その他には主治医の先生は治療とは関係ないとは言われましたが1回から4回目の抗がん剤治療の時にはこむら返りが頻繁に起こりました。

抗がん剤治療中に咳が出始め、元々咳持ちの私はアレルギー科にお世話になっいるのですが5年ぶりに喘息の検査をしたところ、数値が急激に上がってしまっていて・・・こんなコロナ禍に喘息と診断されると言う事態に。今思えばその後肺炎で入院となりますがこの頃から既に症状が出ていたのではと思う次第です。


年末年始と間質性肺炎の為、緊急入院したわけですが残り2回の抗がん剤治療はこの肺炎で中止となりました。
主治医の先生に2回治療をしなかったせいで再発率は上がったりしないのでしょうかと質問しました。
先生からは、また抗がん剤治療をすることにより、肺炎になって命を落とすリスクが上がるため、中止にしましたがホルモン治療が効くタイプなので元々する予定でしたがそちらに治療をシフトしていきますと。

先日、中華の鉄人、陳健一さんが間質性肺炎の治療中に亡くなられていて・・・また最近になってゾワゾワしてしまった私でした。

治療後に残る副作用の事も次回ブログに書いてみたいと思いますが治療中は勿論つらいけれど期間限定と思うと仕方なしと思う所もあったけれど、後々に副作用が置土産のように残されるとはつゆ知らず。
その副作用の置土産でブログも止まってしまったのかもしれません。
どちらかというと置土産の副作用の方が私的にはしんどいかな?

受診の最後に先生から毎回「コロナの感染対策だけは気を付けて」と言われました。
治療を遅らせるわけにいかないし、免疫力も下がっているし、基礎疾患持ちになったわけだし。
だだ先生、私もうこれ以上出来ないくらい感染対策しているかもですと心の中でつぶやいていました。
お店はどなたが来られるかわからない場所で皆さんが全員コロナの感染対策に意識が高いわけでもなく、入口に感染対策として書いていることを何故「はい」「わかりました」と言えない方がおられるのかと本当に治療より、こちらの対応の方がはるかにストレス度は高いです。
難しい事お願いしているわけでもなく、どうして反論したり、悪く言ったり、笑ったりする人がいるのかと人が本当に苦手になりました。

次回は時間を開けないように書き足して行きたいものです。
ではでは。



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