mina perhonen piece展 [日々のこと]
1月18日(火)
先週のお店の定休日。
夕方からデザイナーの皆川明さんの講演会に行って来ました。
3年前にも講演会があり参加しました。
その時のブログはこちら→ミナ・ペルホネン アーカイブス展
今回は申込が多かったようで大きな会場で行われました。
皆川さんは前回同様にささやくような声でお話しされました。
印象に残った言葉を記しておきましょう。
・ミナペルホネンの生地作りは時間がかかる不合理な作り方である。
刺繍も通常かける時間よりもはるかに長い時間をかけている。
その時間はデザインするのに必要な時間。
・ファッションはスピードの方向へと向かっているがミナペルホネンの服作りは
一般的なモノづくりの時間とは離れたところで進んでいる。
・現在のモノづくりやファッションの世界はモノをしっかりつくる事から離れている状況。
・つくる人が楽しくなれる服が作れる環境が大切。
・長く着たいと思わない服は長く着れない。
・図案を描くときには勢いや偶然を大切にしている。
・人の手を通した深み、人の手の加減が乗ると生地に深みが出る。
・何で人は洋服を着るようになったのか?→着る事で気持ちが高揚するから。
・色違いの生地を作ると言う事は違う性格にすると言う事。
オリエンタルホテルのギャラリーでは『piece展』が行われています。
時間をかけて生みだしたオリジナルの生地の余り布を集め合わせて
新しいプロダクトを生み出していくプロジェクト。
確かにどんな小さなハギレも欲しいと思ってしまいます。
皆川さんは前回の講演会でもお話しされていましたが日本の生地を作る工場が無くなってしまわないように発注をなるべく出来るようにと考えられています。
日本の生地を織る技術や刺繍他、素晴らしい技術があるにも関わらず工場は少なくなっている現状です。
ミナのお洋服は決して手頃なお値段とは言えません。でも時間を掛けて織られた生地や凝った刺繍を施され、丁寧に作られた生地は海外でスピードと低コスト第一で作られたモノとは明らかに違います。そこには人の手と技術と良いモノを作ろうと言う思いが詰まっているのであって安価に出来るモノではないからです。だからこそ、着る人に満足感と希少価値と長く丁寧に着ようと言う思いが生まれるように感じます。
私も前職はオリジナルのテキスタイルから商品を作っている会社にいましたのでコストを無視して製品を作ることは難しいと言うのも分かる気がします。
原価が高ければ売値が勿論高くなるわけでそのリスクをしょって販売できるか否か?
ミナの生地は納得行くまで刺繍のやり方などを試したりされていると言う事でした。
多分納得のいくモノを作り上げると言うのはこう言う事だとは思いますが実際は逆の順序を踏んでいるのでしょう。
良いモノを作りたいがコストも無視できない。
コストが優先のモノづくりになってしまう。
こう言う事がしたいと思っていてもコスト中心に考えると出来なくなってしまう。
その出来る範囲でベストを尽くすと言ったやり方もあると思います。
ミナのモノづくりを貫くと言う事は勇気が必要であり、成功しているからこそ出来る事でもあるかもしれません。成功していると言う事は着る人の満足感を得ていると言う事であり、ある意味時間をかけて丁寧に作られたからこそ長く愛される洋服になっていると言う事なのかもしれません。
講演会の後にレセプションパーティーがあり、皆川さんと少しお話も出来ました。
サインも頂きましたよ(笑)。
前回の講演会の時にお話しされた「時間を区切ってゴールを決めない。」と言う言葉が今も印象に強く残っていますとお話ししたら「そうすると楽になれますよ。」とのこと。
私はまたドタバタした生活をしていて、焦らずやろうと思いつつ出来ていない自分に少しジレンマを感じつつあります。
皆川さんのようには出来ないけれど気持ちの上では「時間を区切ってゴールを決めない。」事を頭の隅に入れておきたいと思いました。
ギャラリーで行われている『piece展』では、京都のスタッフへほぼ毎日送られる皆川さんの手書きのFAXが展示されています。
「固定概念という石ころの裏側を見ると新しい発見があることがある。」と言ったような事が書かれてあったのも心に留めておきたいと思いました。
そのFAXの言葉はとても納得させられる言葉が多くて印象的でした。
またその言葉を受け止めに行きたいと思います。
今日はがんす娘さんがお店に来てくれましたよ。
近くのスーパーで店頭販売に来られたからです。
朝、大好きなチーズオランダBIGを買ってきました。
今夜焼いて食べようっと。
途中の休憩にがんす娘さんとティータイム。
お手製のチーズ・大葉サンドを作って来てくれました。
美味しかったね。
テレビの密着取材の放送やラジオ出演、雑誌や新聞の紹介など
大活躍のがんす娘さん。
店頭販売も変わらずがんばっておられますよ。
私も今年の「福」をがんす娘さんからもらった感じです。
「ありがんす!」
先週のお店の定休日。
夕方からデザイナーの皆川明さんの講演会に行って来ました。
3年前にも講演会があり参加しました。
その時のブログはこちら→ミナ・ペルホネン アーカイブス展
今回は申込が多かったようで大きな会場で行われました。
皆川さんは前回同様にささやくような声でお話しされました。
印象に残った言葉を記しておきましょう。
・ミナペルホネンの生地作りは時間がかかる不合理な作り方である。
刺繍も通常かける時間よりもはるかに長い時間をかけている。
その時間はデザインするのに必要な時間。
・ファッションはスピードの方向へと向かっているがミナペルホネンの服作りは
一般的なモノづくりの時間とは離れたところで進んでいる。
・現在のモノづくりやファッションの世界はモノをしっかりつくる事から離れている状況。
・つくる人が楽しくなれる服が作れる環境が大切。
・長く着たいと思わない服は長く着れない。
・図案を描くときには勢いや偶然を大切にしている。
・人の手を通した深み、人の手の加減が乗ると生地に深みが出る。
・何で人は洋服を着るようになったのか?→着る事で気持ちが高揚するから。
・色違いの生地を作ると言う事は違う性格にすると言う事。
オリエンタルホテルのギャラリーでは『piece展』が行われています。
時間をかけて生みだしたオリジナルの生地の余り布を集め合わせて
新しいプロダクトを生み出していくプロジェクト。
確かにどんな小さなハギレも欲しいと思ってしまいます。
皆川さんは前回の講演会でもお話しされていましたが日本の生地を作る工場が無くなってしまわないように発注をなるべく出来るようにと考えられています。
日本の生地を織る技術や刺繍他、素晴らしい技術があるにも関わらず工場は少なくなっている現状です。
ミナのお洋服は決して手頃なお値段とは言えません。でも時間を掛けて織られた生地や凝った刺繍を施され、丁寧に作られた生地は海外でスピードと低コスト第一で作られたモノとは明らかに違います。そこには人の手と技術と良いモノを作ろうと言う思いが詰まっているのであって安価に出来るモノではないからです。だからこそ、着る人に満足感と希少価値と長く丁寧に着ようと言う思いが生まれるように感じます。
私も前職はオリジナルのテキスタイルから商品を作っている会社にいましたのでコストを無視して製品を作ることは難しいと言うのも分かる気がします。
原価が高ければ売値が勿論高くなるわけでそのリスクをしょって販売できるか否か?
ミナの生地は納得行くまで刺繍のやり方などを試したりされていると言う事でした。
多分納得のいくモノを作り上げると言うのはこう言う事だとは思いますが実際は逆の順序を踏んでいるのでしょう。
良いモノを作りたいがコストも無視できない。
コストが優先のモノづくりになってしまう。
こう言う事がしたいと思っていてもコスト中心に考えると出来なくなってしまう。
その出来る範囲でベストを尽くすと言ったやり方もあると思います。
ミナのモノづくりを貫くと言う事は勇気が必要であり、成功しているからこそ出来る事でもあるかもしれません。成功していると言う事は着る人の満足感を得ていると言う事であり、ある意味時間をかけて丁寧に作られたからこそ長く愛される洋服になっていると言う事なのかもしれません。
講演会の後にレセプションパーティーがあり、皆川さんと少しお話も出来ました。
サインも頂きましたよ(笑)。
前回の講演会の時にお話しされた「時間を区切ってゴールを決めない。」と言う言葉が今も印象に強く残っていますとお話ししたら「そうすると楽になれますよ。」とのこと。
私はまたドタバタした生活をしていて、焦らずやろうと思いつつ出来ていない自分に少しジレンマを感じつつあります。
皆川さんのようには出来ないけれど気持ちの上では「時間を区切ってゴールを決めない。」事を頭の隅に入れておきたいと思いました。
ギャラリーで行われている『piece展』では、京都のスタッフへほぼ毎日送られる皆川さんの手書きのFAXが展示されています。
「固定概念という石ころの裏側を見ると新しい発見があることがある。」と言ったような事が書かれてあったのも心に留めておきたいと思いました。
そのFAXの言葉はとても納得させられる言葉が多くて印象的でした。
またその言葉を受け止めに行きたいと思います。
今日はがんす娘さんがお店に来てくれましたよ。
近くのスーパーで店頭販売に来られたからです。
朝、大好きなチーズオランダBIGを買ってきました。
今夜焼いて食べようっと。
途中の休憩にがんす娘さんとティータイム。
お手製のチーズ・大葉サンドを作って来てくれました。
美味しかったね。
テレビの密着取材の放送やラジオ出演、雑誌や新聞の紹介など
大活躍のがんす娘さん。
店頭販売も変わらずがんばっておられますよ。
私も今年の「福」をがんす娘さんからもらった感じです。
「ありがんす!」
2011-01-18 21:18
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コメント(4)
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お久しぶりと言いますか…
もしかして…あけましておめでとうございます…でしょうか?!
うわあ行かれたんですね~『piece展』!!
皆川さんの講演会も聞かれてきたのですね!!
いいなーいいなー。
休みの都合が合わず断念したのです。
布を無駄にしない。
丹精込めて作られたものだから全て製品に出来る。
…というようなお話を聞いたことがあって
一度はお話を伺ってみたいと思っていたのですが。
やはりいいですね。
モノづくり、という事について考えさせられます。
素敵な報告をありがとうございます!
by kusu (2011-01-21 18:17)
kusuさん
お久しぶりの今年もよろしくお願いしますですね(笑)。
年末だったか実はkusuさんを車の中からお見かけしたのですよ。
多分駅に向かわれていた感じでした。
皆川さんの講演会行って来ました♪
前回もすごく良いお話しをされたので是非行きたくて。
たまたま定休日の木曜日だったので私も行く事ができました。
でも『piece展』のギャラリーの2階の皆川さんが書かれたFAXの文面が
すごく納得させられる文章がイッパイあったので
是非kusuさんも時間を作られて行かれたら良いと思いますよ。
by minette (2011-01-22 20:49)
こちらで知り、『piece展』に行ってきました。
2階のFAX展示はすごいですね。一枚一枚、丁寧に書かれた文章、これらは毎日!送信されたものと知り、皆川さんという人物を少し知った気がします。
ミネットさんのところにお邪魔してまだ日も浅いのですが、だんだんと、じわじわと、しみしみと(=´∇`=)〜ミネットさんが店長さんになられた理由が伝わってくるようです。
麻布から踊ってる埴輪をありがとうございます。私も踊りつつ〜妹にはひとまず写メを♪。ところで、↑先のコメントは、お葉書をいただいたから書いたのではなくの感想で〜す~(^◇^)/ 。
by 仏像エコバック姉妹 (2011-02-08 14:40)
仏像バッく姉妹さん
『piece展』行かれたのですね。
私ももう一回は足を運びたいと思っています。
埴輪ハガキの良さをわかって頂ける方じゃないと『なんじゃこれ?』って事になりますから(笑)。
明日は日帰りで大阪に行って来ます!
by minette (2011-02-09 17:39)